英検2級を目指す!と決めたけど、
一体どれぐらい勉強すればいいの?
そもそもどうやって勉強すればいいの?
こんなお悩みありませんか?
この記事ではそんな英検2級を目指すあなたの疑問に答えていきたいと思います!
この記事を書いたのは
【yo-ko先生!!】
趣味:英語学習
特技:翻訳
TOEICスコア:945点
英検:1級
子供英会話の講師も務める
英語学習のプロでございます。
この記事では、
そんな私が英検2級合格をめざすあなたの
お悩みを徹底的に解決できる内容を書いています!
ぜひ参考にしてくださいね!
【英検2級のレベルとは!?】試験の内容
まずは英検2級の試験内容について見ていきましょう。
英検2級は
①第一試験:筆記テスト
②第二次試験:面接があります。
第2次試験の面接は、第一次試験を合格した場合のみ受けることができます。
第一試験:筆記テスト
第一試験は
で構成されています。
リーディングは全部で38問ありその内の1問が「ライティング」です。
リーディングパート
- 短文の空所補充(20問)
- 会話文の空所補充(5問)
- 長文の空所補充(5問)
- 長文の内容一致選択(7問)
- ライティング問題 (1問)
ライティングは1問で、
与えられた質問に対しての答えを英語で作文していきます。
内容としては
①まずトピックとなる短文があり、
②それに対する自分の考えを述べていく
ようなスタイルです。
「どうしてそう思うのか」などの理由を明記することが求められます。
文字数は約80語~100語です。
リスニングパート
- 会話の内容に関する質問に答える問題(15問)
- パッセージの内容に関する質問に答える問題(15問)
第一次試験に合格すると、次に第二次試験に進みます。
第二次試験:面接(スピーキングテスト)
第二次試験は面接形式のスピーキングテストで、
公式ウェブサイトでは約7分間の試験と記載されています。
簡単な流れを見ていきましょう。
①教室に入ったら、まず挨拶や自己紹介など簡単な会話をします。
↓
②面接官から問題の書いてあるカードを渡されたら
そこに書いてあるパッセージをまずは黙読するように指示されます。
↓
③読み終わると今度は声に出して読むよう指示されるので、タイトルから全て読みます。
↓
④質問が始まります。
質問は全部で4つあり、
- パッセージに書いてある内容についての質問、
- カードに書いてある内容の展開を説明する質問、
- その後自分の意見を述べるような質問
があります。
↓
⑤全て終了したら退室します。
以上が英検2級の試験内容です。
英検2級の受験者数
進学や就職にも有利になり得る英検2級、
どのくらいの人は受験しているのでしょうか?
文部科学省の英検公式ウェブサイトには、
2023年6月時点で2017年から2021年までの5年間分の受験者数が掲載されています。
2017年の総受験者数は約360万人、
毎年右肩上がりに受験者数は伸びています。
2020年は新型コロナウイルスの影響もあってか、
一時的に数が減っていますが、2021年には400万人を突破しています。
【英検2級のレベルとは?】合格までの勉強方法
ここからは、英検2級に合格するための勉強法について見てみましょう。
単語・熟語力のアップ
まずは必須となる語彙力の強化です。
当然のことながら、単語の意味が分からないとリーディングだけではなく、
リスニング、ライティング、そして面接でも理解することができません。
英検2級で必要な語彙数は約5000語とされています。
英検2級に特化した単語帳を用意し、語彙力の強化を図りましょう。
おすすめは旺文社から出ている「でる順 パス単」です。
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これはよく出る単語から順になっているので、
効率よく進めることができます。
音声アプリもあるので、隙間時間に聞くのもいいですね。
語彙は多ければ多いほどスコアに繋がります。
長文問題
英検2級では、取り扱う長文の内容もぐっと難しいものになります。
語彙力の強化を図りつつ、英語の長文を読むことに慣れることが大切です。
長文読解問題を時間内に解くためには、
ざっと読んで問題を理解することが必要になってきます。
1つ1つを訳しながら読むのではなく、
パラグラフごとに書いてあることが理解できればOKです。
問題によっては精読が必要になる部分もありますが、
文章全体のざっくりとした内容が分かれば答えを見つけるのも簡単になります。
数をこなすと慣れてくるので長文読解問題に特化したテキストを用意して
集中的に取り組むと良いでしょう。
お勧めは「英検2級長文読解問題150」です。
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文字通り設問が150問用意されています。
ざっと読んだだけでは全然分からない!という方は、
是非スラッシュリーディングを習得しましょう。
これは、文を読み進めながら塊ごとにスラッシュを入れて読んでいく方法です。
重要になりそうなキーワードなどには、
印をつけながら読んでいくと良いです。
英検は問題用紙に記入しても問題ないですので、
どんどん書いていきましょう!
スラッシュリーディングをこなしていくと英文を読むスピードが格段にあがります。
英検だけではなく大学入試や海外留学などでもとても役立つので、
この機会に習得してしまいましょう。
ライティング力アップ
英検2級のライティングは、
与えられたトピックについて自分の立場を明らかにし、
その理由を100語前後で述べる、というような内容です。
お勧めの教材は『英検2級ライティング大特訓』です。
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高得点を取れる構成やポイントが多く記載されています。
スペルミスをしないのはもちろんのこと、
いくつかテンプレートを決めておくのも有効です。
もし可能であれば、学校の先生などに見てもらって添削してもらうのも良いでしょう。
添削してくれる人がいないから、
スコアアップは難しい…と悩んでいるあなた。
ライティングには傾向があります。
傾向を掴んで、テンプレートを作っておくのもいいですね。
この教材では高得点を狙いやすい書き方が掲載されています。
リスニング力アップ
リスニング力を鍛えるには、英語を聞くことに慣れる必要があります。
英検2級を受ける!と決めたら、
「英語でYouTubeを見る」
「英語の映画を見る」
などまずは英語を聞くことに慣れましょう。
おススメの映画はこちらの記事で紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
慣れてきたら「シャドーイング」にチャレンジしてみてください。
自分で実際に発音することで、
続けていくと英語が聞き取りやすくなります。
シャドーイングの練習にお勧めの教材は
『速読速聴・英単語Daily1500 ver.3』です。
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日常生活にちなんだ内容など、
比較的馴染みやすい内容の英文が多く載っています。
1500Verに慣れてきて簡単だなと感じるようなら、
『速読速聴・英単語Daily1900 ver.5』にも取り組んでみましょう。
こちらは英字新聞に載っているような内容であったり、
より英検2級のレベルに近い内容になっています。
このテキストは音声ダウンロードをすることも可能です。
まだ問題に取り組むほど英語が聞き取れない、
という人はまずは音声を聞き流すことからスタートしてみましょう。
試験日が近づいてきたら、練習問題に取り組みましょう。
何度も取り組むことで段々と傾向が掴めるようになってきます。
スピーキング力アップ(面接)
一次試験に合格すると、第二次試験の面接へ進みます。
スピーキングは、まず与えられた英文を声に出して読み、
その後面接から問われた質問に答えます。
英文を読む際には、早く読む必要はありません。
速さよりも、単語の発音などに気を付けながら読むと良いでしょう。
面接対策にお勧めの教材は
「4日でできる! 英検1級 二次試験・面接 完全予想問題 改訂版」。
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1人で面接の練習をするのは難しいですので、
学校の先生などにお願いして練習してみましょう。
どうしても1人で練習するしかない場合は、
鏡を見ながら実際に声に出して練習してみてください。
実際に声に出してみると、思っていたよりも言葉が出てこない、
と感じる方が多いです。
これは、英語を話すことになれていないことも原因の1つです。
繰り返し声に出して練習することで
段々とスムーズに英語が口から出るようになってきます。
ちなみに、面接で不合格になってしまった場合、
次回の試験では第一試験が免除されます。
2回チャンスがありますので、
緊張しすぎずリラックスして面接に臨みましょう。
合格までに必要な勉強時間
英検2級に合格するためには、どのくらいの勉強時間が必要でしょうか?
これは、その時の自分の英語力によって大きく変わってきます。
大体の目安ですが、高校生であれば半年ほど、
社会人で半年~1年ほどと言われることが多いようです。
【英検2級のレベルとは!?】準2級との比較
英検2級をもっていると、どんなメリットがあるのでしょうか?
準2級との違いは?
実際のところ、持っていて役に立つ資格なのか?見ていきたいと思います。
英検2級レベルは「高校卒業」程度
英検の公式ウェブサイトによると、
英検2級は「高校卒業程度」とされています。
社会生活に必要な英語力を有している、と見なされ、
入試対策や社会人の一般的な英語力の条件として適用する大学や企業も多いようです。
英検2級レベル・準2級とのちがい
英検準2級と比べると難易度はどう違ってくるのでしょうか?
英検2級は一般的な英語力の条件となる場合が多いと書いたように、
英検準2級と英検2級にはレベル的に大きく差があるような感じがしますよね。
英検の公式ウェブサイトでは、
英検準2級のレベルは「高校中級程度」
日常生活に必要な英語力を有している、とされています。
試験の出題内容を比較
出題内容で見てみましょう。
文法の難易度は共通とされ、
大きく異なってくるのは語彙数、そして扱う内容です。
英検2級 | 英検準2級 | |
求められる語彙数 | 5,000語 | 3,000語 |
出題される問題 |
「社会生活に必要な英語力」が求められるため、出題される問題もより社会性を含んだ複雑な問題が多い |
「日常会話を理解している」というレベルの通り日常生活に沿った問題が多い |
【英検2級のレベルとは!?】大学はどのあたりを狙える?
高校生の間に英検2級を取得すると
大学入試で有利に働くことがあります。
では実際、どのような大学で有利になるのか?
ここでは、出願・推薦で利用できる大学をいくつかご紹介します。
関東の有名大学
関東の大学の出願・推薦で英検2級が利用できるのは、
MARCHと呼ばれることもある
「明治大学」
「青山大学」
「立教大学」
「中央大学」
「法政大学」
などです。
有名大学が勢ぞろいで驚きますよね。
関西の有名大学
関西方面でいうと、関関同立と称される、
「関西大学」
「関西学院大学」
「同志社大学」
「立命館」
などです。
こちらも有名大学が勢ぞろいしていますね!
もちろんこれらだけではなく、
地方大学などでも英検2級を利用できる大学は多いです。
自分の行きたい大学が決まっている人は、
英検2級を出願や推薦で利用できるかどうか調べてみましょう。
英検2級をもっていると、英語の試験が免除される、
というところもあります。
それだけの英語力を持っている証明になる、ということですね!
海外への進学を考えている人にも、
英検2級は使える資格です。
海外留学というとTOEFLのイメージが強いと思いますが、
実は英検を利用できる海外の大学も増えているのです。
就職にも有利になる!
大学3年生ごろから就職活動が始まりますが、
自分の英語力のアピールするのに英検2級は最適な資格です。
実際英語を使用する職場では、
英検2級以上を条件としているところも多いです。
社内での昇給に有利になることもあります。
履歴書に堂々と書くことができる資格ですので、
まだ受けたことがない人も是非取得を目指しましょう。
【英検2級のレベルとは!?】英語力はどれくらいを指すのか?
英検2級のレベル・「TOEIC」換算550~600点
他の英語力を判断するテストと比べてみましょう。
TOEICスコア600点で高校卒業程度と判断され、
このスコアが英語力を判断する最低ラインとなっていることが多いです。
英検は総合的な英語力を図るテストであり、
TOEICはどちらかというとビジネスの場での英語力を判断するテストです。
一概には比べられないかもしれませんが、
大体の目安として覚えてくといいですね。
英検2級のレベル・「TOEFLRiBT」換算61~68点
留学を考えている人はおそらく聞いたことがあるテスト、TOEFL IBT。
これは英語を母国語としない人が、
アメリカの大学に出願する際に必要となる試験です。
大学での授業についていけるだけの
アカデミックな英語力を持っているかどうかを判断するために作られました。
「読む」「聞く」「話す」「書く」
の英語4技能を総合的に測定するテストです。
TOEFL IBTで60点前後が英語圏の大学受験を目指す最低ラインと考えると、
英検2級は海外の大学を目指せる英語力を持っていると言えますね。
英検2級のレベル・「GTEC」換算880~1159点
GTECはまだ聞きなれない名前かもしれません。
ベネッセとベルリッが共同で開発した英語能力テストで、
子供から大人まで幅広い年齢で受験することができます。
開始されたのは2003年と、まだまだ新しい試験ですね。
このスコアを持っているということは、
英語圏の高校の授業についていけるとみなされます。
英検2級のレベル・「CEFR」換算A2~B1
英語を勉強している人は、
もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
CEFRは英語能力を判断する新しい基準です。
グローバル化が進む中、世界共通で分かりやすい基準が必要になってきます。
そこで誕生したのがCEFRです。
CEFRにおけるA2~B1はどの程度の英語力なのでしょうか?
B1は中級程度とい位置付けられ、
日常会話などの馴染のある話題であれば
英語でのコミュニケーションができるとされています。
まとめ
英検2級のレベルについて、様々なテストに換算しながら見てきました。
海外の大学進学を視野に入れることができる英語力があり、
実際に英語系の大学では英検2級を推薦枠の条件として提示しているところも多いようです。
英検準2級と英検2級では、
目指せるものに大きな差が出てきます。
せっかく英語を勉強しているなら
今後の進学や就職、社内昇進で有利になる英検2級を目指したいですね!
【英検2級のレベルとは!?】CEFRとCSEで表すと?
先ほどチラッと出てきた「CEFR」と「CSE」ですが
何のことか分かりますか?
詳しく解説していきます!
CEFRとは
CEFRという言葉を聞いたことがありますか?
これは
の頭文字をとった名前です。
一見新しい英語試験?
と思うような名前ですが、これは試験ではありません。
英検だけではなく、
TOEICやTOEFLなど英語力を図るテストは数多くあります。
異なるテストのレベルの相対表となるのがCEFRです。
例えば、英検2級はCEFRでいうところのA2~B1に相当します。
英検は日本独自の試験ですので、
一歩日本から出てしまうと英検2級が一体どのくらいのレベルなのか分かりません。
そこで便利なのがCEFRです。
英検をよく知らなくても、CEFRのA2~B1のレベル、
と言えば相手も理解することができます。
CSEとは
それではCSEは何でしょうか?
CSEは
の略であり世界基準で見たときのスコア尺度で、
英検の各級で表記したものです。
2015年までは合格か不合格、
その2つしか結果がありませんでした。
しかし時代のグローバル化に伴い、
2016年よりCSEスコアで合否を判断するようになったのです。
このスコアは、合格通知書や不合格通知書などにも表記されます。
このCSEスコアの導入によって、
受験者は自分が世界基準で見たときに
自分がどのレベルにいるのかを知ることができます。
更にCSEスコアはリーディングで何点、リスニングで何点、
というように表記されるため、自分の弱点も知ることができます。
まとめ
英検2級は「高校卒業程度の英語力」を持っているとみなされます。
ちなみに筆者は高校2年の時に英検2級を取得しました。
英語以外の勉強はパッとしない学生でしたが、
英検2級を持っていたおかげで英語科のある大学へ推薦で入学することができました。
取っておいて損はない資格です。
英検2級は進学や留学、仕事内での昇給など、
あらゆる場面で有利に働く可能性があります。
対策を立てて勉強して、周りに差をつけていきましょう!